寒い季節になると、暖房を利用して部屋を暖めますよね。
しかし、暖房の不適切な使用が体調不良を引き起こす可能性があります。
統計データによれば、暖房による健康問題が増加しており、アレルギー症状や乾燥肌などが報告されています。
本記事では、暖房と体調不良の関連性に焦点を当て、その影響について解説していきます。
この記事でわかること
・暖房病とは暖房器具を使用した際に起きる体調不良の全般
・暖房病の原因は「乾燥して脱水状態になっているから」「暖房は上半身だけを温めているから」「暖房装置が不潔だから」
・暖房病の対策は「部屋の空気を攪拌させる」「加湿と水分補給」「定期的な換気」「定期的な掃除とフィルター交換」
暖房病とは?
暖房病とは、正式な病名ではなく、暖房器具を使用した際に起きる体調不良の全般を指します。暖房を使用したからといって全員にこの不調が現れるわけではなく、個人差があります。
暖房病の症状
症状には個人差がありますが、一般的な暖房病の症状は以下の通りです。
- 頭痛
- 頭が重い
- めまい
- 吐き気
- のぼせ
- 眠気
- 倦怠感
- 肌・目・喉の乾燥
※上記内容は、疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。自己の責任において医療機関の受診などご判断ください。
このような症状がある方は暖房病の可能性があります。
なぜ暖房が原因で体調不良が起きるの?
では、ここで暖房が体調不良を引き起こす原因について解説していきましょう。
乾燥して脱水状態になっているから
暖房やストーブを使用すると室内の空気は乾燥し、これが体調不良の一因となります。乾燥した空気は、皮膚の乾燥や粘膜の乾燥を引き起こし、かゆみや不快感をもたらすだけでなく、気づかぬうちに脱水状態となり、その影響で頭痛やめまい、吐き気といった症状が現れる場合があります。
また、室内が乾燥状態だと、呼吸器の不快感や感染症リスクの増加につながる可能性があります。乾燥した空気は風邪やインフルエンザウイルスの感染力を高める要因となります。
暖房は上半身だけを温めているから
暖房やストーブを使用していると、室内の温かい空気は上にいくため、頭部・上半身が温まるようになります。そのため、上半身だけが温まり下半身は冷えた状態となり、頭痛、めまい、顔から汗などの症状が出る場合があります。
また、頭部だけ温まりすぎると、自律神経が乱れる原因となり、疲れやすくなったり、眠気、不眠といった様々な不調が現れるようになります。
暖房が不潔だから
暖房装置自体が清潔でない場合、埃や微粒子の拡散が増加し、アレルギー反応を引き起こすこともあります。また、一部の加熱システムは一酸化炭素のリスクを伴うことがあり、適切な通気が確保されていない場合には健康への危険性が高まります。
暖房病の対策
暖房による体調不良が起きないようにするための対策を紹介していきます。
部屋の空気を攪拌させる
先述した通り、暖かい空気は室内の上部にたまりやすいため、室内全体に暖かい空気が攪拌するようにサーキュレーションや扇風機などを利用し、空気を循環させることで、頭のほてりや頭痛などを防ぐことができます。
また、床が冷たい状態だと足が冷えて下半身の冷えの原因を引き起こします。その場合は、ホットカーペットやルームシューズ、ブランケットなどを活用し、下半身の冷え対策をしましょう。
加湿と水分補給
乾燥による脱水を予防するには加湿器を利用すること、こまめに水分補給をすることが重要です。
加湿器がない方は塗れたタオルを干す、水を入れたコップを置くなどして加湿しましょう。
水分補給する場合は、アルコールを含むものやカフェインを含むもの(コーヒー、紅茶、緑茶など)は利尿作用があり、脱水を促進してしまう可能性があるので注意しましょう。
<乾燥肌による対策はこちら>
かさかさ乾燥肌に効果のある食べ物はこれ!セルフチェックや原因、スキンケアまで解説
定期的な換気
一部の暖房装置は一酸化炭素中毒のリスクを伴います。そのため、定期的な換気が必要になります。換気を行うことはウイルス対策にもなるので定期的にやりましょう。
<目安>
1時間に1回程度5分以上窓を開ける
※対角線上に窓を二か所開けたり、窓を開けながら同時に換気扇を回すことも有効
定期的な掃除とフィルター交換
暖房装置やダクト内の埃や微粒子は、アレルギー症状を悪化させる原因となります。定期的な掃除を心がけましょう。
専門店にお任せすると安心です⇩
専門家への相談と最終アドバイス
体調不良が深刻な場合、医師や専門家との相談は極めて重要です。以下に、その重要性と最終的なアドバイスについて説明します。
体調不良の深刻な場合は病院へ受診する
体調不良が軽度で一過性であれば、前述の方法やアドバイスを実践することで改善できることが多いです。しかし、症状が重篤で、持続的である場合、医師や専門家に相談することが不可欠です。特に以下の場合は早急な医師の診断が必要です。
- 重度の呼吸器症状
- 皮膚状態の急激な悪化
- 一酸化炭素中毒の疑い
- 他の慢性疾患との関連性
暖房病による体調不良を感じたら内科に受診しましょう。なお、緊急を要する場合は救急科を受診するようにしてください。
まとめ
寒い季節は暖房を使うので、どうしても避けられないかもしれませんが、
暖房病の対策は以下の通りの方法をやってみてください。
- 部屋の空気を攪拌させる
- 加湿と水分補給
- 定期的な換気
- 定期的な掃除とフィルター交換
ぜひ参考にしてみてください!