ダイエット中は、とにかく油を摂らないようにすれば良いんですよね?
そういうわけでもないぞ。例えばn-6系脂肪酸は体内で作れないから摂取が必要じゃ
校長先生
飽和脂肪酸をn-6系脂肪酸に置き換えるには?(問題⑬-4:問題)
ふとし君はある日、バターたっぷりのキノコ炒めを作りました。
このバターのうち10g分を大豆油に置き換えると、飽和脂肪酸とn-6系脂肪酸の摂取量はそれぞれどれくらい増減するでしょうか。
※ヒント:
10gあたりの飽和脂肪酸の含有量
バター(無発酵)……5.0g
大豆油…………………1.5g
10gあたりのn-6系脂肪酸の含有量
バター(無発酵)……0.2g
大豆油…………………5.0g
n-6系脂肪酸に置き換えると健康にGood(問題⑬-4:答え)
飽和脂肪酸の摂取量は3.5g減り、n-6系脂肪酸の摂取量は4.8g増える
計算例
置き換えることによって減る飽和脂肪酸の量は
5.0(g)-1.5(g)=3.5(g)
置き換えることによって増えるn-6系脂肪酸の量は
5.0(g)-0.2(g)=4.8(g)
n-6系脂肪酸は身体に必須(問題⑬-4:解説)
今回のドリルで計算した「n-6系脂肪酸」は不飽和脂肪酸(植物や青魚に多く含まれ、常温では液体)の一種で、飽和脂肪酸(肉に多く含まれ、常温では個体)から置き換えて摂取すると心臓や血管の病気になりにくくなることが知られています。
ただし、n-6系脂肪酸は体内では作ることができないため食べ物から摂取する必要があります。このような脂肪酸を「必須脂肪酸」と呼びます。
「日本人の食事摂取基準」では、30~64歳男性の1日あたりのn-6系脂肪酸の目安量を10gとしています(30~64歳女性は8g)。
n-6系脂肪酸は大豆油やなたね油などの植物油に多く含まれるので、炒め物やドレッシングには動物性ではなく植物性の油を使うと良いでしょう。
バターの香りが欲しいときは、少量だけバターを使い、あとは植物油を使うという方法がおすすめです。
必須脂肪酸を摂るには植物油を使えば良いのか!よーし、今夜は油たっぷりの野菜炒めだ!
植物油には飽和脂肪酸も含まれているから、そんなことしたら本末転倒じゃ!
校長先生