DHA/EPAとは
DHA/EPAって、そもそも何?
脂質の一種なんだけど、健康にいい成分なんでギョざいま〜す
DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)は、魚(特にアジ、イワシ、サバ、サンマなどの青魚)に含まれる油(魚油)の成分です。油と聞くとなんだか健康に悪いような気がしますが、なかには適量を摂取すると健康に良い効果が期待できるものもあります。その一つがEPA/DHAを含む「n-3系脂肪酸」(別名;ω-3系脂肪酸)です。
ちなみにEPA/DHAは、肉食が中心で野菜をほとんど食べないイヌイットが、なぜか心臓病になりにくいことから注目された成分です。イヌイットの血液を調べてみると、他の民族よりEPA/DHAの割合が多かったことから見いだされました。
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DHA/EPAの作用メカニズム
DHA/EPAはどうしてダイエットにいいの?
肝臓に働きかけて脂肪を減らす方向にするのでギョざいま〜す
食事で摂った脂質はいったん肝臓に集められ、そこで必要な分だけ体中に分配しています。つまり、血清中性脂肪の値をコントロールしているのは肝臓なのです。DHA/EPAは肝臓に働きかけ、脂肪酸や中性脂肪を作り出す酵素の働きを抑制します。また、脂肪酸をエネルギーとして使うように促進します。さらにDHA/EPAは、肝臓から体中へ送られた中性脂肪を分解する方向にも働きます。
DHA/EPAのダイエット効果
DHA/EPAでどのくらい中性脂肪が減るの?
トクホの魚肉ハンバーグを使った研究結果がギョざいま〜す
DHA/EPAを含む魚肉ハンバーグを用いた試験では、血清中性脂肪が高め(120~200 mg/dL)の人(65人)に、DHA 850 mgとEPA 180 mgを強化したハンバーグを1日1回、12週間食べてもらったところ、摂取前と比較して、血清中性脂肪が4週目で33 mg/dL、12週目で43 mg/dL低下したと報告されています(玉井忠和ほか:Jpn Pharmacol Ther 2008; 36(4): 333-45)。
DHA/EPAはどのような人におすすめ?
DHA/EPAはどんな人が摂るといいの?
魚をあまり食べない人や中性脂肪が気になる人にぜひ!でギョざいま〜す
DHA/EPAを含むn-3系脂肪酸は、食事から摂る必要のある「必須脂肪酸」です。普段から魚をあまり食べない人には特におすすめです。健康診断で中性脂肪の値が高めだと言われている人も、治療薬ほどではありませんが多少の効果が得られるので、試してみてはいかがでしょうか。
DHA/EPAの摂り方や注意点は?
DHA/EPAはどのように摂ればいいの?
いつでもオッケーでギョざいま〜すが、摂りすぎ注意!
摂取するタイミングに関係なく効果はあらわれます。ただし、身体に良いからといって、EPA・DHAを大量に摂取するのはやめましょう。1日当たりEPA・DHAを3g以上摂ると、血が固まる作用が弱くなり、鼻血などの出血が止まりにくくなる可能性があります。他にもげっぷ、吐き気、軟便や下痢などが起こることもあります。特にサプリメントの形で摂る場合は簡単に過剰量になってしまいます。パッケージに記載されている目安量を守るようにしてください。