鍋が美味しい季節になってきました。最近は鍋つゆの素がいろいろな食品メーカーから発売されていて、調理も簡単!美味しくてバリエーションも豊かなので、週に何回でも食べたくなりますね。今回はそんな鍋料理について深掘りします!

鍋料理の特徴

冬によく食べるイメージの鍋料理ですが、どんな特徴があるのでしょうか?

あったまる

鍋料理はあったかいので体の内側から温まりますよね。しょうがなど体温をあげる効果のある食材もプラスして、寒い時期でもポカポカになれます。外から温めるより、内側から温まったほうが持続します。

身体が温まるとさらに良いことがあります。それは、体内の酵素が体温が上がったことにより活性化し免疫力があがります。風邪の予防にもなりますし、代謝も上がります。

野菜がたくさんとれる

生で野菜を食べるよりも鍋料理ではたくさん食べることができます。野菜は煮込むとかさが減るので、一度にたくさん食べられるようになるのです。食物繊維は火を通しても変わらないのでそのままとることができます。水溶性であるビタミンB群、ビタミンCは鍋つゆに溶け出すので、〆(しめ)のときにご飯や麺と一緒に食べてしまいましょう!具材としては、キャベツや豚肉などの定番食材が水溶性のビタミンが含まれていますね。

種類が多い

最近は、鍋つゆも豊富なバリエーションがありますよね!チゲ鍋、水炊き、しょう油ベースのちゃんこ、コンソメ味はお家で出汁をとって手軽に作れます。トマトチーズや豆乳ごまなど複雑な味は市販の鍋つゆの素を使うと味がきまって美味しいですね。

また、具をお皿にとってからのかけつゆにもひと工夫!生姜、わさびなどの薬味や、ポン酢や紅葉おろしを使って味変したりなど無限大の可能性を秘めています。さらに、地方によって特色のある鍋が日本にはたくさんあります!北海道は味噌風味の鍋つゆにサケを入れた「石狩鍋」、秋田では「きりたんぽ鍋」、京都の「湯豆腐」も立派な鍋の仲間です。

準備や片付けが楽

鍋料理は調理手順が他の料理に比べ簡単で料理が苦手な方でもまず失敗しないでしょう。材料を買ってきて、ざく切りにしたらあとは鍋で煮込むだけ!もやしやきのこは鍋の定番食材ですが、切らなくても手で割くだけで食べられます。スーパーによっては、鍋セットとして野菜がカットして売られているところもあります。洗い物も鍋と包丁、まな板くらいで多くはないので疲れた夜でも手軽に作れますね。

健康でダイエットにもいい「鍋料理」

鍋料理にオススメの食材や健康・ダイエットの効果などをご紹介します!

鍋は健康的

まずは、温まることによって免疫力がアップします!

また、食物繊維の豊富な野菜やきのこ、タンパク質の多いお肉や魚などいろいろな具材をいっぺんに食べることが出来るので、一品で栄養バランスが整いやすいです。毎回具材を変えていくことで、その日の他の食事で足りなかった栄養素を補うこともできます。

例えば、食べ過ぎた次の日には湯豆腐がオススメです。低カロリーな豆腐がメインで、消化の良いタンパク質が摂れ疲れたお腹に優しい鍋です。豚肉を入れれば疲労を回復する効果のある水溶性ビタミンBも摂れます。しめはつゆも食べられる雑炊がオススメです。貧血気味の方には、剥き身のアサリを入れた海鮮鍋にすれば、鉄分が補えます。

鍋はダイエットに向いている料理

鍋料理はダイエットに適した料理です。まず水分が多いので満腹になりやすいという点があります。また、具は野菜をたくさん使います。野菜の食物繊維が便秘を解消し、老廃物を排出してくれます。身体が温まり代謝もアップします。

ダイエット向きなオススメのかさ増し食材は糸こんにゃくです。すき焼きには定番ですが、味の濃い鍋にもよく合って味がしみると美味しく、お腹もふくれます。不足しがちな栄養素であるカルシウムがとれるオススメ食材はお魚のツミレです。缶詰めのイワシや鮭を、骨ごとはんぺんと一緒にミキサーにかけツミレにするとカルシウムが手軽にとれます。

残り鍋アレンジレシピ

こちらでは、残ってしまった鍋料理のアレンジをシーン別にご紹介します!

シーン1:鍋の〆(しめ)を入れた後のアレンジ

食べ終わった鍋料理をしめたあと残ってしまった場合は、最終手段のカレードリアにしてしまいます!カレールーを溶かしてパン粉やチーズをかけてオーブンで表面だけ焦げ目をつけると美味しくいただけます。

シーン2:スープだけ残っている時のアレンジ

具材は全部食べてしまって、鍋つゆだけが残ってしまった場合は、つゆの種類にもよりますがそのままみそ汁スープのベースにしてしまうのはいかがでしょうか?小鍋に移して豆腐や卵、わかめ、ねぎなど簡単な具材を足して次の日の朝ご飯に。

もしくは溶き卵と1:1で混ぜて、茶碗蒸しにするのもオススメです。

シーン3:変わり種スープのアレンジ

変わり種鍋つゆの場合は、やはり最後に味変のチョイ足しがヨイのではないでしょうか?豆乳系なら豆板醤などの辛味やポン酢の酸味、トマト鍋などにはチーズなどのコク、味噌・塩・しょう油は安定の卵が合います。味変して食べきってしまうか、そのままご飯やうどん、時には春雨、中華麺などをチョイ足しして食べてしまいましょう。

洋風のスープの場合はバケットを浸して食べるのも美味しいですよ!

番外編:鍋の歴史【昭和-平成-令和】

鍋について、食材や栄養の面からご紹介してきました。番外編では、昭和から令和までどんな鍋料理が流行ったかな?懐かしい味をおもいだしたりなど、鍋料理の移り変わりをご紹介します!

昭和

昭和に主流だった鍋料理といえば、鶏肉のちゃんこ鍋や水炊き、大根おろしを使ったみぞれ鍋、冬が旬の牡蠣(かき)の土手鍋など伝統的な鍋料理が多い印象です。昭和に発刊された雑誌では、ちり鍋やブイヤベースなどが珍しい鍋料理としてとりあげられていたようです。

また、昭和から平成初期の鍋といえば土鍋で「家族団らん!」「冬に食べるもの!」というイメージが定着していました。

平成

平成になると鍋料理に使われる鍋の素材が土鍋の他に鉄鍋やステンレス製のものが主流になってきました。赤や黄色のカラフルな鍋に、ガラスの蓋で中が見えやすくオシャレになりました。鍋の味付けも洋風のものが多くなってきます。

平成に流行った鍋料理といえば白菜と豚バラを交互にサンドした「ミルフィーユ鍋」。こちらの鍋つゆは和風でも、コンソメなどの洋風でもバリエーション豊かにいただけます。

また、核家族化やおひとり様文化が多くなってきて「ひとり鍋」なるものも出てきました。家族でそれぞれひとつずつ好きな鍋つゆで食べるパターンも出てきました。

令和

令和の時代では、ホットプレートで鍋料理ができる商品もでてきたりしました。IHクッキングヒーターと対応の鍋がセットになっているものや、逆にIHで使える土鍋も出てきました。味付けや盛り付けは、昭和よりも変わり種の鍋が多くなってきた印象です。大根おろしでクマやシマエナガなどキャラクターを作ったり、砂糖の代わりに綿あめをのせたすき焼きなど、いわゆる「SNS映え」を意識した鍋料理が増えました。外食のメニューにもこういったものが増え、美味しさだけでなく目や心も楽しませてくれますね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?ひと口に「鍋料理」といってもたくさんのレシピやアレンジができますね!これなら毎日食べても飽きないですし、おまけに体もあったまって、調理も簡単。冬の体調管理に役立てて寒い冬を乗り切りましょう!

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