辛い料理に使われているものといえば唐辛子!
唐辛子に含まれるカプサイシンには、胃の粘膜を刺激して食欲をアップさせる効果があるんです。その他にも、カプサイシンには脂肪が燃えやすくなる効果も期待できるのだとか。ダイエット中の方にはとても嬉しい作用ですよね。

今回はカプサイシンには、どのような働きがあるか、またダイエットへの活用方法や普段の生活への取り入れ方から注意点までご紹介します。

カプサイシンのダイエット効果

唐辛子の辛味成分としてご存じの方も多い「カプサイシン」。

主に唐辛子の種やヘタの部分に含まれていて、実の大きさが小さい品種ほどカプサイシンが多く含まれています。日本では鷹の爪が家庭料理でも広く使われています。
最近では激辛ブームなどもあり、ハバネロやジョロキアといったとっても辛い唐辛子も有名ですよね。

カプサイシンはその辛さによって、様々な効能効果を発揮します。
まず、代表的なものとしてエネルギー代謝の促進作用があります。

唐辛子を食べると、体が熱くなって汗が出てきたりしますよね。これはカプサイシンがアドレナリンというホルモンをたくさん分泌させて、エネルギー代謝を活発にしているからです。

またそれによって脂肪を分解する酵素も活性化され、体についた脂肪が燃えやすくなり、ダイエット効果も期待できます。

さらに、代謝が活発になることで血液の流れが良くなり、冷え性の改善疲労回復効果も期待できるといわれています。

カプサイシンをダイエットに活用する方法

カプサイシンがダイエットに良いことはわかったけど、「どうやって取り入れたら良いのかわからない」もしくは「普段から辛い物が好きでよく食べているけど全然痩せない!」という方はいませんか?

カプサイシンダイエットといっても、単に辛い料理を食べれば良いというわけではありません。
例えば、唐辛子がたっぷり入った麻婆豆腐や担々麺。たしかにカプサイシンは摂れますが、ひき肉や油を多く使っていてカロリーも高いので、そのような料理ばかり食べていたら痩せるのは難しいですよね。
ですから、辛い料理といっても低カロリーの料理を選んだり、他の食事でカロリーを調整したりすることが必要です。

普段の食事への取り入れ方としては、ラー油や一味唐辛子、タバスコなど唐辛子を使った調味料を料理にプラスするのが一番簡単な方法です。
料理をする方であれば、鷹の爪を使った料理に挑戦してみるのもいいですね。

こんにゃくをゴマ油と鷹の爪で炒めて味付けした「こんにゃくのピリ辛炒め」や、ラー油とねぎと醤油で食べる「ピリ辛冷奴」などはカロリーも低くておすすめですよ!

ピリ辛こんにゃく炒め

そしてなにより、カプサイシンダイエットで重要なのは運動と併用することです。
カプサイシンの働きによって体脂肪の分解が促進されますが、分解された脂肪をしっかりと燃焼させるためには有酸素運動が欠かせません。

カプサイシンを摂取した後に、ウォーキングや軽めのジョギング、水泳などを20分程度行うのが良いでしょう。有酸素運動では、息が上がるほどの速さや強度の運動は無酸素状態となって脂肪が燃えにくくなってしまうので、「ちょっときついな」と思うくらいの強度の運動を心がけましょう。

毎日運動をするのが難しい方は、週に3~5日でも効果はあるようです。ダイエットは続けることが大切なので、自分のペースで無理なく続けられるといいですね。

おすすめの有酸素運動

カプサイシンのデメリット

健康的な身体作りのために様々なメリットがあるカプサイシンですが、摂りすぎると粘膜が傷ついて胃が荒れたり、下痢気味になることがあります。

一度にたくさん摂るのではなく、毎回の食事で少量ずつ継続的に摂るようにすることをおすすめします。

辛い物を美味しく食べてダイエット!

カプサイシンダイエットは、普段の食事に唐辛子をプラスするだけなので簡単に始められるのが大きなメリットです。運動も取り入れながら、無理のない範囲で続けてみてくださいね。

普段の食事に取り入れる以外にも、唐辛子は様々な国の料理に使われているので、各国の辛い料理を楽しみながらダイエットをするというのもいいですよね♪