難消化性デキストリンとは
難消化性デキストリンって、そもそも何?
低カロリーな水溶性食物繊維の一種なんだZE!
難消化性デキストリンは、その名の通り「消化しにくいデキストリン」のことです。デキストリンはでんぷんの一種で、じゃがいもやトウモロコシから作られます。普通のでんぷんは消化されて糖質として腸から吸収されますが、難消化性デキストリンは小腸で10%しか消化されず、40%が未消化のまま排泄され、残りの50%は大腸にいる腸内細菌のエサとなります。消化されにくいので低カロリーです。
難消化性デキストリンは水溶性食物繊維の一種で、水によく溶け、粘りがなく、少しだけ甘い味がするものの、食品の味を邪魔しません。こういった特徴がある成分なので、加工食品に添加しやすく、多くの製品で活用されています。
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難消化性デキストリンの作用メカニズム
難消化性デキストリンはどうしてダイエットにいいの?
糖の吸収と食後の血中中性脂肪の上昇を穏やかにするからだZE!
難消化性デキストリンがダイエットに良い理由は2つあります。
1つ目は「糖の吸収を穏やかにする」ことです。食事から摂った糖質は小腸でブドウ糖(グルコース)に消化されて吸収されます。そのときに難消化性デキストリンがあると、糖質が小腸粘膜に触れるのを物理的にブロックし、糖の吸収にかかる時間が長くなります。
2つ目は「食後の血中中性脂肪の上昇を穏やかにする」ことです。食事から摂った脂質も小腸から吸収されますが、難消化性デキストリンは糖質だけでなく脂質の吸収もブロックします。
難消化性デキストリンのダイエット効果
難消化性デキストリンで糖の吸収?中性脂肪?…って、ダイエットには?
つまり、身体に脂肪が付きにくくなるんだZE!
糖の吸収が早いと血糖値が急に上がって、インスリンがたくさん分泌されます(インスリンには糖質を脂肪に変換して体内に蓄えさせる作用があります)。難消化性デキストリンは、糖の吸収をゆっくりとさせることで、血糖値の急な上昇を抑え、インスリン分泌量を減らし、結果的に体脂肪がつきにくくなるという効果が期待できます。
また、血中の中性脂肪はエネルギーとして使いきれない分はやがて体脂肪に変換されて体に蓄積されていき、太る原因となります。血中の中性脂肪の上昇が抑えられれば、体脂肪になりにくく、太りにくいということになります。
これらの効果は数多くの研究によって実証されており、エビデンス(証拠)のレベルや信頼性は高いと考えられます。
難消化性デキストリンはどのような人におすすめ?
難消化性デキストリンはどんな人が摂るといいの?
食事が好きな人、おなかの調子が気になる人におすすめだZE!
難消化性デキストリンは食品中の糖質や脂質の吸収を抑制するという働きなので、脂っぽい食事や糖質の多い食事が好きな人におすすめです。また、難消化性デキストリンは食物繊維の一種なので、整腸作用も期待できます。おなかの調子が気になる人にもおすすめです。
難消化性デキストリンの摂り方は?
難消化性デキストリンはどのように摂ればいいの?
食事と一緒に摂ってくれよNA!
難消化性デキストリンは小腸で物理的に吸収をブロックすることで効果を発揮するので、糖質や脂質と一緒に摂らないと意味がありません。食事と一緒に摂るようにしましょう。なお、おなかの調子を整える作用については、食事と一緒でなくても発揮されます。
難消化性デキストリンの使用上の注意点
難消化性デキストリンを摂るときの注意点はある?
過信は禁物だZE!
難消化性デキストリンは糖質や脂質の「吸収」を穏やかにすることはできますが、食べたことをなかったことにはできません。難消化性デキストリンを飲んでいるからといって安心して、糖質や脂質を必要以上に多く摂らないようにしましょう。あくまで食品であり、万能薬ではありません。過信は禁物です。
また、難消化性デキストリンは摂り過ぎるとおながかゆるくなることがあります。糖質や脂質を摂り過ぎたからといって、商品パッケージに記載されている以上の量を摂らないようにしましょう。