健康診断で数値を気にする人も多い中性脂肪は、メタボリックシンドロームを引き起こす要因の一つで、中性脂肪を下げる食事を心がけている人も多いでしょう。

食品だけでなく実は飲み物でも、中性脂肪を下げる働きがあるものが多くあるのです。飲み物であれば、時間や場所を問わず気軽に口にできるので、中性脂肪を下げる効果があれば嬉しいですよね。

この記事では、スーパーやコンビニなどでよく見かけるトクホや機能性食品について、分かりやすく解説しています。中性脂肪を下げる成分やその成分が多く含まれるおすすめの飲み物も紹介しています。

中性脂肪を下げる飲み物を選ぶポイントや効率的な飲み方についても紹介していますので、中性脂肪が気になる人はぜひ参考にしてください。

この記事でわかること
・「茶系飲料」「お酢ドリンク」「豆乳」「アーモンドミルク」「トマトジュース」「ギャバ茶」「ココア」「ノンアルコールビール」には中性脂肪を下げる成分が入っている
・体脂肪を減らしたいのか、脂肪の吸収を抑えたいのかでトクホ飲料や機能性表示食品を取捨選択すべし
・120日は続けないと効果は見えにくい

中性脂肪とは

中性脂肪とは身体にある脂質の1つです。血液中の中性脂肪値が高いと、動脈硬化や心臓病などのリスクを高めます。

本来、中性脂肪の働きは、糖質が不足した場合のエネルギー源となることと外的刺激から内臓を守ることです。衝撃や温度変化によって内臓に影響が出ないよう守ってくれています。

すぐに使われない中性脂肪は必要な時に備えて、皮下組織や内臓に蓄えられています。貯蓄された中性脂肪が多すぎるとさまざまな内臓の働きを阻害することになり、動脈硬化や心臓疾患の原因を生みやすくするのです。

中性脂肪となるのは、食事で摂取した脂質だけではありません。糖質を材料として中性脂肪は肝臓で合成されてもいるのです。中性脂肪を下げるには脂質の摂取量を抑えることと同時に糖質の摂取量にも目を向ける必要があります。

中性脂肪を下げる成分

ここでは中性脂肪を下げる成分として、飲み物によく含まれている代表的な成分を紹介します。中性脂肪を下げる成分として知られているものは、主に脂質を吸収しにくくする働きや肝臓で合成されにくくする働きがあります。飲み物の成分表示をチェックする際の参考にしてください。

茶カテキン・烏龍茶重合ポリフェノール(OTPP)

緑茶に多く含まれていることで有名な茶カテキンや烏龍茶に含まれるOTPPはポリフェノールの一種です。脂質の分解を抑制する働きがあり、脂質が小さな粒子にまで分解されないため、脂質は体内へ吸収されにくく体外へと排出されます。

ケルセチン配糖体

ケルセチンとは玉ねぎなどの野菜や果物などに含まれているポリフェノールの一種で、脂肪の分解を促す効果をはじめ、身体に良いさまざまな作用がある一方で、体内に吸収されにくいデメリットもあるのです。
ケルセチン配糖体は、ケルセチンと糖を結合することで身体に吸収されやすい形にしたもので、中性脂肪を下げる効果が期待できる飲み物に多く使われています。

酢酸

定番調味料の一つ、に含まれる酢酸はさまざまな健康効果があります。血糖値の上昇を穏やかにする働きや脂肪の合成を抑制する働きがあるため、中性脂肪が気になる人におすすめの成分です。
酢には醸造酢、穀物酢、果実酢と種類がありますが、どの種類にも同様の効果が期待できます。

難消化性デキストリン

難消化性デキストリンはとうもろこしを原料に作られた成分で、食後の血糖値の上昇をおだやかにする働きや脂肪の吸収を抑制する働きの有効性が認められています。
難消化の名のとおり、消化に時間のかかる成分なので、食べ過ぎを防ぐ効果も期待できます。中性脂肪を下げる保健機能食品に多く使われている成分です。

DHA・EPA

青魚に多く含まれているDHA・EPAは不飽和脂肪酸に分類される成分で、血液中や肝臓の中性脂肪を減らす役割や肝臓から血液中に中性脂肪が出て行かないようにする作用があります。
DHA・EPAが配合された飲み物を飲むことで中性脂肪を下げる効果が期待できます。

トクホ飲料や機能性表示食品を選ぼう

国が定めた安全性や有効性に関する基準などに従って、食品の機能が表示されている食品のことを保健機能食品と呼びます。保健機能食品は表示できる成分や表示方法などについて細かく定められており、私たち消費者に食品の有効性が正しく伝わるようになっています。

ここでは、保健機能食品の中から、中性脂肪を下げる効果のある特定保健用食品と機能性表示食品について詳しく解説します。

特定保健用食品(トクホ)とは

特定保健用食品とは、生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含む食品のことです。有効性や安全性について消費者庁が個別に審査し、認可された食品は特定保健用食品のマークと特定の保健機能について表示できます。表示しなければならない項目や表示できる表現が定められており、認められた有効性を発揮するための摂取量やタイミングについても明記されています。

トクホには条件付き特定保健用食品というものもあります。条件付き特定保健用食品は審査で要求される有効性が科学的根拠のレベルには届かないものの、一定の有効性は確認できるとされている食品です。トクホマークとは違い、条件付きと明記されたトクホマークの表示と限定的な科学的根拠であることの明記が義務付けられています。

機能性表示食品とは

特定保健用食品と同じく、保健機能を表示できる食品で、2015年の食品表示法の施行により保健機能食品に追加されました。有効性や安全性を消費者庁が審査するトクホとは異なり、事業者の責任で保健機能を表示しているものです。機能性表示食品は消費者庁に届出が義務付けられており、届出の内容は誰でもインターネットで閲覧できます。
参考:消費者庁『機能性表示食品の届出情報検索』

例えば「表示しようとする機能性」に「中性脂肪」を入力すると、飲み物を含むさまざまな食品の情報を一覧できます。(2023年7月時点で379件が「販売中」としてヒット)

目的にあった飲み物を選ぼう

特保食品や機能性表示食品は、表示できる文章が定められています。中性脂肪が気になる人は、次の表記がある飲み物がおすすめです。

「食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにするので、脂肪の多い食事を摂りがちな方、食後の中性脂肪が気になる方の食生活の改善に役立ちます。」

また「体脂肪を減らす」と書かれている飲み物は、すでに身体にある脂肪に働きかける効果が期待できます。一方「脂肪の吸収を抑える」とある飲み物は、食事で摂取した脂質を効率よく分解する働きや血糖値の上昇を穏やかにする働きがあります。

日常的に飲む時、脂っこい食事をする時、その時々に合わせて有効な飲み物を選びましょう。

コンビニでも買える!中性脂肪を下げるおすすめの飲み物

中性脂肪を下げる飲み物として、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。スーバーやコンビニで入手できるものを中心に紹介していますので、参考にしてください。

茶系飲料

コンビニではさまざまな茶系飲料が陳列されています。茶系飲料にはカテキンに代表されるポリフェノールが多く含まれているので、中性脂肪を下げる効果が期待できます。
ポリフェノールは食事で摂取した脂質の分解を抑制する働きなので、食事で摂取した脂質が体内に吸収されにくくなります。より効果を期待するのであれば、トクホマークがついている茶系飲料を選びましょう。

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お酢ドリンク

酢に含まれる酢酸は、血糖値の上昇をおだやかにする働きや肝臓での脂肪の合成を抑制する働きもあるため、中性脂肪が気になる人にはおすすめです。
さまざまなフレーバーのお酢ドリンクがあるので、飲みやすい味やその時の気分で選んで飲むと良いでしょう。

しかし飲み過ぎると胃腸が弱い人には刺激が強すぎる可能性もあるので、体調をみながら生活に取り入れてみましょう。

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豆乳

豆乳には、脂肪の吸収を抑える働きをするイソフラボンが豊富に含まれています。さまざまなフレーバーをプラスした豆乳があり、飽きることなく楽しめますね。

一方で多量の摂取には注意が必要です。イソフラボンだけでなく、飲みやすくするために糖質やその他の添加物が多く含まれているものもあるので、成分表示を十分チェックしてから飲むと良いでしょう。

アーモンドミルク

アーモンドミルクは豆乳と同じように植物性のミルクで、牛乳と比べると脂質や糖質が少ないのが特徴です。
また原料となるアーモンドにはオレイン酸や食物繊維が豊富に含まれ、血液中や肝臓の中性脂肪を減らす働きや腸内で脂質が吸収されるのを抑制する働きがあります。コレステロールが含まれていないことも嬉しいポイントです。

まだまだあるおすすめの飲み物

コンビニで買えるドリンクの中には、他にもさまざまなおすすめのドリンクがあります。

  • トマトジュース
  • ギャバ茶
  • ココア
  • ノンアルコールビール 他

ココアやコーヒーなど、ポリフェノールはさまざまな飲み物に含まれています。またトマトジュースや野菜ジュースに含まれるリコピンは代謝を活性化し、糖質や脂質を効率よくエネルギーへと変換してくれます。

中性脂肪高いからアルコールは控えなきゃ!と諦めている人もトクホマークのついたノンアルコールビールなら安心ですね。

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中性脂肪を下げる飲み物を選ぶポイント

スーパーやコンビニで陳列されている飲み物はさまざまな種類があり、どの商品を選んだら良いか悩む人も多いでしょう。表示されている効果も似たような表現が多く、迷ってしまいますよね。

ここでは、自分に合った中性脂肪を下げる飲み物を選び、継続するためのポイントを解説します。

入手しやすさ

中性脂肪を下げる成分が豊富に含まれていても、1日に飲み物から摂取できる量は多くありません。効果を実感するには数か月継続して飲み続ける必要があるので、日常生活の中で手軽に入手できる飲み物を選びましょう。

いつも仕事帰りに寄るコンビニに陳列されている飲み物や普段利用するネットショッピングで買いやすい飲み物はおすすめです。

自分のライフスタイルに合わせ、手に入れやすい飲み物を選ぶことで、無理せず購入し続けられます。

飲みやすさ

継続して飲み続けるには味も重要なポイントです。たとえ口コミで高評価であっても、自分の好みに合わなければ飲み続けるのはストレスになるでしょう。まずは自分で飲んでみて、好きな味かどうか、チェックすることをおすすめします。
体内の脂肪に働きかけるには数か月の期間が必要です。できるだけストレスなく、生活に取り込むためにも飲みやすさは大切でしょう。

糖質や添加物もチェック

中性脂肪を下げる成分が含まれている飲み物の中には、飲みやすさを追求するために甘味料や添加物が多く含まれているものもあります。脂質を抑えても糖質を多くとってしまうと、肝臓でどんどん中性脂肪が合成され、一向に中性脂肪が下がらない結果になってしまいます。

飲み物を選ぶ際には、中性脂肪を下げる効果のある成分だけでなく、飲み物に含まれているすべての成分に興味を持ってチェックするようにしましょう。

効果的に中性脂肪を下げるには

同じ飲み物でも量やタイミングを間違えると、期待するほど効果は上がりません。中性脂肪を下げる飲み物の効果的な飲み方を解説します。

適切なタイミングを知ろう

中性脂肪を下げる効果のある飲み物は、効果を最大限に発揮できるタイミングがあります。食事と一緒に飲むことで、脂肪の吸収を抑えるものもあれば、日常的に飲むことで脂肪をエネルギーへどんどん変えるものもあります。

茶カテキンやOTPPなど体内に吸収されにくくする成分を含む飲み物は、食事の際に一緒に飲むのが効果的です。
一方、脂肪の代謝を活性化し、エネルギーへの変換を促す成分を含む飲み物は、日常的に飲むようにしましょう。

含まれる成分や1日の摂取量、タイミングについては商品に記載されているので、必ずチェックするようにしましょう。

継続は力なり

体内の血液が一巡するには4か月の月日が必要と言われています。今、中性脂肪が多く流れている血液を根本的に改善するには120日の期間が必要なのです。どんなに食生活を工夫しても、効果が目に見えるのは数か月先のこと。
すぐに効果が現れないからといって、チャレンジをやめてしまうのはもったいないことです。じっくり4か月、腰を据えてチャレンジすることをおすすめします。
参考:銀座血液検査ラボ

基本的な食生活の見直しが一番大切

飲み物だけでなく、すべての保健機能食品には「食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを」と必ず表示されています。

中性脂肪を下げる成分を含む飲み物は、もちろん、その効果は実証済みです。しかし、それだけでは根本的な改善とはなりません。中性脂肪を効果的に下げるためには、毎日の生活を支えている食生活を改善するほか、道はありません。飲み物は補助的な役割と心得ましょう。

人の体は食べるものから作られているのですから、日々の食生活の見直しが最も大切なポイントなのです。

まとめ

健康志向が高まり、トクホマークの付いた中性脂肪を下げる飲み物も数多く見かけるようになりました。中性脂肪は食生活に大きな影響を受けます。毎日の食事や飲み物が少しずつ中性脂肪の値を変えていくのです。

中性脂肪を下げる飲み物にはどのような成分が含まれているのか、どのくらいの量を飲むのが良いのか、正しい知識を身につけ、中性脂肪を減らしていきましょう。

効果があらわれるまで数か月かかりますが、さまざまな飲み物を試して、自分に合った飲み物を見つけ出しましょう。