秋の訪れとともに、体調の変化を感じる方も多いのではないでしょうか?
この記事では、「秋バテ」の症状とその対策について詳しく解説します。
この記事でわかること
・7~8月になるのが夏バテ、9月以降になるのが秋バテ
・「身体を冷やす習慣」「朝晩と日中の寒暖差」「台風や雨などの天候」が秋バテの原因
・「さつまいも」「かぼちゃ」「かぶ」「しいたけ」「山芋」を食べて運動してお風呂に入って寝るのがおすすめ!
秋バテの症状とは?チェックリストで確認しよう!
秋バテとは、夏が終わって涼しくなってきた頃に感じる身体の不調を指します。
秋になる頃は夏の疲れが残っていたり、新たな季節の変化に体が適応しにくい時期ですので体調を崩しやすくなります。
特に感じやすい症状は、「疲労感」「だるさ」「食欲不振」です。
あなたが今感じている症状は秋バテなのか?チェックしてみましょう。
当てはまる項目が多い人は秋バテである可能性が高いです。
秋バテチェック診断
- 疲労感がある
- 身体がだるい
- 食欲がわかない
- 風邪をひきやすい・風邪っぽい
- 集中力が続かない・低下する
- 胃がもたれる
- 睡眠の質が悪い・眠れない
- 立ちくらみやめまいがする
- 頭痛がある
- 肩がこる
※上記内容は、疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。自己の責任において医療機関の受診などご判断ください。
当てはまる項目が少しでもある人は秋バテになっている可能性が高いです。原因や対処法を実践してみましょう!
秋バテと夏バテの違い
秋バテと夏バテの違いは「発生する時期」によるものです。
夏バテは主に8月の暑さがピークの時期に現れるのに対し、秋バテは気温が涼しくなる9月以降に発生します。
どちらも「疲労感」「だるさ」「食欲不振」「免疫力の低下」「集中力の低下」「胃がもたれる」「不眠」「立ちくらみやめまい」「頭痛」「肩こり」など症状が似ているのが特徴です。
夏バテになっていたとしても涼しくなるにつれて症状が改善される傾向にありますが、生活習慣の変化や気温差に身体が適応せずに自律神経が乱れている状態だとその症状が続き、夏バテから秋バテになっていくこともあります。
秋バテになる原因3選
秋バテになってしまう原因ですが、大きく言ってしまえば3つに絞られます。
それぞれ解説します。
①夏の冷える習慣のせい
夏は冷たい食べ物や飲み物を摂取したり、冷房の効いた部屋で過ごす時間が長いなど身体を冷やす習慣がつきがちですよね。
この習慣を続けていると自律神経が乱れて血の巡りが悪い状態が日常化してしまい、秋になっても体調不良を引きずってしまいます。
②寒暖差のせい
秋になると朝晩と日中とで気温差が激しくなります。
最近は9~10月に入っても真夏日になることも珍しくありません。急激な寒暖差は身体に与える負担も大きいため、身体が対応しきれないと不調になっていきます。
③天候のせい
秋は台風や雨など天候が不安定になりがちになります。雨の日が増えれば自律神経が乱れやすくなるため、必然的に体調も不安定になりやすくなりがちです。
こうした要因が体力を余分に消化することで疲れやすくなったり、免疫力が下がって不調につながります。
あなたは大丈夫?秋バテにかかりやすい人の特徴
日頃の生活習慣によって秋バテになりやすいかそうでないかが変わってくるものです。
あなたの生活習慣はどうでしょうか?ぜひチェックしてみましょう!
- 部屋の冷房温度は25℃以下だ
- 飲み物に氷を入れる
- アイスクリームやかき氷など冷たいデザートをよく食べる
- そうめんや冷やし中華など冷たい食事のみで済ませることが多い
- 部屋で過ごすときに靴下を履かない
- シャワーだけで済ませて入浴はしない
- 運動習慣がない
- 冷房の効いた施設へ外出する機会が多い
あなたはいくつ当てはまりましたか?
当てはまる数が多ければ多いほど秋バテになりやすい生活習慣です。
冷房が効いた室内にいる時間が長い人であっても温度が適切であったり、冷え対策をしていれば秋バテ予防になります。
逆に外出の機会が多い人は寒暖差の影響を受けやすいため、秋バテになる可能性が上がります。特に公共施設などは冷房の温度が低く設定されていることが多いため寒暖差も大きくなります。
また、中高年や高齢の方は年齢とともに代謝が落ちるため、気温の変化に適応する能力が低く、秋バテになりやすいという特徴があります。
秋バテ予防になる食べ物
秋バテ予防におすすめなのは「疲労を回復させる」「胃腸を整える」「身体を元気にする」秋に旬を迎える食材です。旬の食材は栄養も豊富に含んでいますよ。
では早速ご紹介します。
①さつまいも
さつまいもはカリウム、β-カロテン、ビタミンC、ビタミンE、食物繊維など栄養が豊富で、「胃腸を整える」「身体を元気にする」効果がある秋の旬食材です。
焼いても蒸しても干しても美味しく手軽に摂れるのも嬉しいですね。
スープにすると冷えの解消にもなるのでおすすめです。
②かぼちゃ
糖質や食物繊維、β‐カロテン、カリウム、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどの栄養を含んでおり、血行不良による冷え性や肩こり・頭痛などに役立ちます。
スープや煮物、天ぷらなど調理方法もさまざまです。
③かぶ
かぶも秋が旬の食材です。ビタミンCやβ-カロテン、カリウムなどの栄養が豊富です。
消化を助ける働きがあるので「胃腸を整える」のに役立ちます。
お味噌汁に入れたり、炒め物に追加しても美味しいですよ。
④しいたけ
しいたけを含むきのこは秋が旬なのは有名ですよね。
しいたけはビタミンB1やビタミンD、食物繊維などの栄養素を含んでおり、「疲労を回復させる」効果があります。
スープや茶碗蒸しに入れれば栄養を余さずに摂取できます。
⑤山芋
山芋は炭水化物、カリウム、ビタミンB1、食物繊維などが豊富で消化や吸収を助けてくれる効果があります。
すりおろしてごはんやお蕎麦にかけたり、グラタンに加えても美味しいですよ。
これらの旬な食材以外にも「しょうが」「にんじん」「ねぎ」などの身体を温める食材やビタミンB群を多く含む豚肉やレバー、にんにくなどで疲労を回復させるのもよいでしょう。
夏バテに効果的な食べ物はこちら
秋バテ対策になる生活習慣
食べ物以外でも秋バテ対策はできます。
①睡眠の質を高める
睡眠の質を高めることで自律神経を整え、秋バテを予防することができます。
- 部屋を十分に暗くする
- 寝る4時間前からカフェインの摂取を控える
- 就寝2時間前のスマホは控えるか明るさを調整する
- 冷房の温度を28℃前後にする
などの対策で睡眠の質を高めましょう。
より詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめです。
疲労回復に役立つ!睡眠の質を高める「コツ」8選とは
②運動する
適度な運動は血行がよくなり、体温も上がります。
ストレス発散にも効果的ですので睡眠の質向上にもつながります。
軽く汗ばむ程度の運動を30分ほど行うのが理想的です。
ウォーキングやジョギングでなくても室内でできるダンスやストレッチ、ラジオ体操などでも効果はあります。
③入浴
冷房や食べ物などで冷えてしまった身体を温めて血行を良くするだけでなく、胃腸を温めて機能回復を図ることもできます。
シャワーだけで済ませる人も多いですが、極力入浴するようにしましょう。
38~39℃のぬるめのお湯に15~20分ほどゆっくりと浸かり、リラックスしましょう。
寝る1時間~1時間半前に済ませると眠る際に深部体温が下がって眠りが深くなりやすいですよ。
④冷え対策グッズ
オフィスや公共施設など冷房の調整ができない環境下で過ごす時間が長い場合は、冷え対策グッズをうまく活用しましょう。
特に足先や指先など冷えやすい箇所は優先して対策してみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか?
季節の変わり目は体調も変化しやすいもの。症状や対策方法を理解することで体調管理がしやすくなること間違いなしです!
チェックリストで症状が当てはまる人は対策を実践してみたり、心配な方は医師や栄養士へ相談することをおすすめします。