暖かくなってくると気になり始めるのが、紫外線です。今回は紫外線が私達にもたらす影響や、対策についてご紹介。

突然ですが、簡単なクイズをしてみましょう!

【クイズ】日焼け対策におすすめの食べ物はどれ?

紫外線対策には日焼け止めや日傘だけでなく、食べ物から対策もできるんです!
答えは…

全部です!


それぞれの食べ物には特に美容に効果がある成分が含まれており、日焼け対策だけでなく健康効果もあるので、積極的に摂りたい食べ物です。

詳しくは日焼けに有効的な成分をチェック

では、紫外線対策について、すでにご存知の方も知らなかった方も、一から学んでいきましょう!

紫外線のピークはいつ?

紫外線といえば夏のイメージが強くなりがちですが、紫外線は通年を通して放射されています。そのため、春夏の紫外線が強い時期にのみ対策をすればいいというわけではなく、1年中対策をする必要があります。

その中でも特に気をつけなければならない、ピークの時期があります。

地域によって差はありますが、3月ごろから急激に強くなり始め、7〜9月は紫外線全体が強くなるそうです。

皆さんも想像がつくように夏の紫外線はピークで多い状態ですが、増え始めるのは3月辺りと少し早いのです。

特に、天候もよく外にお出かけする機会が多いゴールデンウィークあたりが、要注意です!

時間帯は、気象庁の調べによると1日の中でも10時ごろ〜14時ごろが最も強いと言われています。

ちょっとした外出であってもこの時期、時間帯は十分に対策をしておきましょう。

紫外線がもたらすダメージ

紫外線を浴びると肌が赤くなるなどダメージを受けることは今や皆さん常識としてご存知のことだと思います。

これは紫外線を浴びることで炎症を起こしているからです。

ではそのダメージとは具体的にどのようなものでしょうか?

紫外線による肌のダメージはすぐに症状が出る短期のものと紫外線のダメージを積み重ねることで現れる長期のものに分かれます。

短期に発生する症状でいうと

  • 日焼け
  • 蕁麻疹(日光アレルギー)

があります。

長期に発生する症状では

  • シミ
  • シワ
  • たるみ
  • 毛穴の開き

の心配があります。もっと言えば良性腫瘍、前がん病変、皮膚がんなどを誘発する原因になることがあります。

紫外線対策をせずに炎症を起こしたまま放置してしまうと、細胞が正しく働かなくなってしまい、皮膚全体へのダメージへと変わっていきます。

そして紫外線を長年にわたって浴びることで、そのダメージがのちにシミやそばかすとなっていき、私達を悩ませるのです。

年齢を重ねた肌ほど抵抗力が弱くなるため、より紫外線への注意が必要になってきます。

紫外線が与えるダメージは肌だけには留まりません。

髪がダメージを受けると、

  • 乾燥
  • 強度の低下
  • 表面の粗雑化
  • カラーの退色が早くなる
  • 光沢がなくなる

といった影響があると言われています。

さらに海やプールなど髪が濡れた状態でいるとシステイン酸が生成されてさらなるダメージに繋がるので注意が必要です。

さらに紫外線は、目にもダメージを与えることも。

角膜に紫外線が当たると、角膜が炎症を起こしてしまい、強い目の痛み、充血などの症状が出てしまったり、何度も繰り返すと白内障など目の病気に繋がる恐れもあります。

日差しの強いところに長時間いると目が痛くなったり、目が赤くなるという人はこれに当てはまるでしょう。

このように紫外線は、肌だけではなく様々な箇所に影響を及ぼします。

正しい紫外線対策は?

前述にある通り、波はあるものの紫外線は1年中あるものなので対策も毎日していただきたいです。

ここで、紫外線対策をもう一度見直してみましょう。

日焼け止め

毎日必ず塗っていただきたい日焼け止めですが、朝1度塗ったからと言って終わりにしてはいけません!

日焼け止めは、こまめに塗りなおすことがとっても重要!目安として2~3時間に1回は塗りなおしをするように心がけましょう。

また、日焼け止めで目にするSPFやPAという言葉。

こちらの意味をよく理解せず購入していませんか?

SPFとは…シミそばかすの原因となる紫外線、UV-Bへの防止効果を示す数値です。

10~50+まで数値があり、高ければ高いほど防止力が高くなります。

PAとは…しわやたるみの原因となるUV-Aへの防止効果を示す数値です。

PA+~PA++++の4段階表示があり、+が多いほど防止力が高くなります。

しかしこれらは、必ずしも高ければいいというものではありません。

こちらの数値が強ければ強いほど、肌への負担というものも大きくなります。

日常使いには数値が低めのものを、レジャーなどでは数値の高いものを使用するなど使い分けると肌への負担が減らせるのでGoodです。

最も大切なのは、自分に合った日焼け止めを正しく使用するということです。

室内での対策

家や会社の中でも油断大敵です!強い紫外線は、いとも簡単にガラス窓を通過するのです。

できればお家の中でも日焼け止めを塗る、UVカットパーカーを羽織るなどの対策を徹底するようにしましょう!カーテンを遮光性の強いものにするとより効果的に日焼けを防げます。

そして曇りや雨の日は日が当たらないからと何も対策をしない方!こちらも要注意です。

曇りだからと言って紫外線を浴びないわけではありません。むしろ、曇りの方がより紫外線が強いとまで言われています。その理由は、紫外線が雲に当たり散乱するからだそうです。

曇りや雨の日でも、日焼け止めを忘れないように、習慣化してあげましょう。

もし日焼けしてしまったその時は・・?

紫外線を浴びて作られたメラニンは約72時間で肌に定着し始めると言われています。それまでにしっかりとケアをしていきましょう。

まずは冷やす

日焼けの症状は、いわゆるやけどと同じです。

そのため、日焼けをしてしまった際には真っ先に冷やしてあげることが大切です。

濡れたタオルに氷や保冷剤を包み、優しく当てて冷やすと良いでしょう。

冷却シートや冷却ジェル、保冷剤を直接当てるなどは炎症を起こした肌には刺激になる可能性が高いため避けましょう。

冷やした後は保湿

日焼けをした肌はとても乾燥しています。

冷やした後には必ず保湿を忘れないようにしましょう。

この時普段使っているスキンケア商品では刺激が強いことも考えられるため、低刺激性のものを選ぶことをおすすめします。敏感肌用の製品を用意しておくと安心です。

水分や栄養素の補給

日焼け後は水分が失われている状態です。

スキンケア以外に身体の内側からも水分を補給してあげましょう。水をよく飲むことで新陳代謝が上がり、肌のターンオーバーがしっかり機能します。

特に天然水がおすすめです。天然水にはミネラルが入っているため基礎代謝や新陳代謝・エネルギー代謝を促す効果が期待できます。

また、日焼け後は肌の修復が行われるため栄養を摂っておくと良いでしょう。詳しくは次の章で説明します。

日焼けに有効的な成分

シミやシワ、たるみなどの肌トラブルを最小限にしたいという方は以下の成分を積極的に摂取しましょう。

ビタミンA

紫外線の光線エネルギーを受け止め、細胞が損傷するのを防ぐ働きやターンオーバーを整え、肌バランスの機能をサポートし、肌のハリとうるおい、弾力を保つ役割も!

ビタミンAは柑橘類をはじめとした果物や、野菜、いもに豊富に含まれています。

<ビタミンAの多い食品(100g当たり)>

  • 鶏レバー…………………………………14,000μg
  • 豚レバー…………………………………13,000μg
  • 干し海苔…………………………………3,600μg
  • 味付け海苔………………………………2,700μg
  • うなぎ(養殖)…………………………2,400μg
  • ほたるいか………………………………1,900μg

ビタミンAはレバーや魚介類から効率的に摂取しやすいです。他にも卵や人参ほうれん草など含有量は少なくても意識してプラスすることで補えるでしょう。

ビタミンC

シミの原因となるメラニン色素の定着を抑えたり、コラーゲンの合成をサポートします。

ビタミンCは柑橘類をはじめとした果物や、野菜、いもに豊富に含まれています。

<ビタミンCの多い食品(100g当たり)>

  • いちご………………………………………62mg
  • グレープフルーツ…………………………36mg
  • ブロッコリー(ゆで)……………………55mg
  • キャベツ(生)……………………………41mg
  • じゃがいも(電子レンジ調理)…………23mg

ビタミンCは熱に弱く水に溶けやすいため、効率よく摂取するには生で食べるか、加熱しすぎないようにするのがおすすめです。

ビタミンE

血行促進作用やメラニンの排出を促します。

ビタミンEはナッツ類や魚などに豊富に含まれています。

<ビタミンEの多い食品(100g当たり)>

  • アーモンド…………………………………29mg
  • ヘーゼルナッツ……………………………18mg
  • ドライトマト………………………………18mg
  • すじこ(しろさけ)………………………11mg
  • 落花生(大粒種)…………………………10mg
  • ツナ缶………………………………………8.3mg
  • いわし缶……………………………………8.2mg

すじこやツナ缶など手軽に摂りやすいので1品追加してみるのも良いでしょう。

リコピン

野菜や果物に含まれる色素成分「カロテノイド」の1つで、紫外線による酸化ストレスや炎症を抑えたり、シワの要因となる肌コラーゲンの減少を防いだりする可能性があります。

<リコピンが含まれる食品>

  • トマト
  • 金時人参
  • すいか
  • ピンクグァバ 
  • ピンクグレープフルーツ

リコピンは加熱したり、ミキサーにかけてつぶしたりした方が体内での吸収率が高くなります。また、リコピンは油に溶けやすい性質があるので、油と一緒に摂ることでも吸収率が良くなります。

食品での摂取が難しい場合はサプリメントを活用するのも良いでしょう。

朝はNG?栄養摂取の注意点

ここまでビタミンの摂取をおすすめしてきましたが、特に柑橘類を摂取するタイミングには気をつける必要があります。

柑橘類をはじめとしたビタミンが豊富な食材は「ソラレン」という物質を含みます。このソラレンが持つ光毒性によって紫外線の吸収を助長し、シミやシワなどの肌トラブルを引き起こす可能性があるのです。

<ソラレンを多く含む食材>

  • オレンジ
  • グレープフルーツ
  • レモン
  • ライム等 
  • いちじく  
  • きゅうり
  • じゃがいも
  • セロリ
  • 春菊
  • しそ
  • みつば 
  • 野沢菜
  • パセリ
  • パクチー

りんご ・すいか ・バナナ ・いちご ・桃 ・ぶどう ・大根・ごぼう・にんじん・かぶ・かぼちゃ ・ネギ ・レタス ・キャベツ ・トマトはソラレンが少ないので食べるならこちらを選びましょう。特にトマトが先にも述べたように紫外線対策の強い味方です。大体2時間後から紫外線の吸収、活発化が始まるため、朝にソラレンを含む柑橘類を食べるのは避けましょう。

まとめ

このように、美白は1日にしてならず!

毎日のケアと対策がとても重要になってきます。

きちんとしたケアと対策、それに加え栄養素を取り入れることを継続すれば、必ず美白になるはずです!

暖かくなるにつれてお出かけの機会も増えてくるかと思いますが、しっかりと紫外線と感染対策を行いましょう!

お肌にお悩みがある方におすすめ