モノグルコシルヘスペリジンとは
モノグルコシルヘスペリジンって、そもそも何?
もともと漢方薬の成分で、ポリフェノールの一種だよ~ん
モノグルコヘスペリジンという長い名前なのですが、モノ・グルコ・ヘスペリジンと分解すると理解しやすいです。漢方薬に使われる生薬「陳皮」に含まれる有効成分にヘスペリジンというものがあります。この成分は柑橘系に多く含まれており、ポリフェノールの一種です。血中の中性脂肪を減らす効果や、血流を改善する働きが知られています。このヘルペリジンに糖(グルコース)がひとつ(モノ)くっつくと、モノグルコシルヘスペリジンになります。糖をくっつけることにより水に溶けやすくなり、身体に吸収されやすくなります。
モノグルコシルヘスペリジンの作用メカニズム
モノグルコシルヘスペリジンはどうしてダイエットにいいの?
血中の中性脂肪を減らす効果があるよ~ん
モノグルコシルヘスペリジンが血中の中性脂肪を減らすメカニズムは、肝臓で中性脂肪を作り出すことを邪魔する(中性脂肪の一部である脂肪酸合成にかかわる酵素を抑制する)ことと、脂肪酸がエネルギーとして燃えやすくする(燃焼にかかわる酵素を促進する)ことです。これはラットを使った実験で確認されています。また、その効果はモノグルコシルヘスペリジンを含む食品を継続して摂ると持続することが報告されています(三皷仁志ほかJpn Pharmacol Ther 39(8) ,727-40,2011)。
なお、血中の中性脂肪はエネルギー源として使われますが、血中の糖分が多いときなどはそちらが先にエネルギーとなり、中性脂肪は体脂肪となって体に蓄積されていきます。この中性脂肪を体脂肪にしないで消費することがダイエットに有効です。
モノグルコシルヘスペリジンのダイエット効果
モノグルコシルヘスペリジンでどのくらい中性脂肪が減るの?
高めの血清中性脂肪が正常値に近いレベルに下がったみたいよ~ん
モノグルコシルヘスペリジンによる血清中性脂肪値が高めの方の中性脂肪値を減らす効果を証明するために以下の研究が行われました。
25名の成人男性(26~65歳)を血清中性脂肪の値で正常型(<110 mg/dL)、境界域型(110~150 mg/dL)、高中性脂肪型(>150 mg/dL)の3グループに分類し、1日あたり500 mgのモノグルコシルヘスペリジンを就寝前に摂取してもらい、試験期間中の血清中性脂肪を測定しました。その結果、高中性脂肪型のグループでは血清中性脂肪値が開始前の平均約220mg/dLより150mg/dLまで低減しました。この低減した値は血清中性脂肪の正常域の上限にあたります。なお、この効果は境界域型と正常型には見られなかったので、血清中性脂肪が高めの方に有効であることがわかりました(Miwa Y. et al., J. Nutr. Sci. Vitaminol.,51, 460-470 ,2005)。
モノグルコシルヘスペリジンはどのような人におすすめ?
モノグルコシルヘスペリジンはどんな人が摂るといいの?
中性脂肪が気になる人と、冷えが気になる人にいいよ~ん
脂っこい食べ物が好きで、健康診断で中性脂肪が高めだと言われている方に特におすすめです。また、血流改善の効果もあるので手足や身体の冷えを感じる方にもいいでしょう。
モノグルコシルヘスペリジンの摂り方は?
モノグルコシルヘスペリジンはどのように摂ればいいの?
いつでもオッケー、でも継続して摂ってね~ん
摂取するタイミングに関係なく効果はあらわれます。1日の中でいつ摂るかよりも継続して摂ることの方が大切なので、就寝前に、食前か食後など続けやすいタイミングを自分で決めて摂るのが良いのではないでしょうか。
モノグルコシルヘスペリジンの使用上の注意点
モノグルコシルヘスペリジンを摂るときの注意点はある?
目安量を守って、続けて摂ってね~ん
食品や飲料、サプリメントとして摂取する場合のモノグルコシルヘスペリジンによる健康被害は報告されていません。一度にたくさん摂取したからといって効果が高まるわけではないので、パッケージに記載されている目安量の範囲で摂ることをおすすめします。特にモノグルコシルヘスペリジンは摂取をやめると効果が失われることがわかっているので、適切な量の摂取を長く続けることが大事です。