クロロゲン酸類とは

クロロゲン酸類って、そもそも何?

ふとし君

コーヒーにいっぱい入ってるポリフェノールの一種だヨ!

クロロゲン酸類

クロロゲン酸類はコーヒー豆に多く含まれる成分で、ポリフェノールの一種です。コーヒーの褐色や香りのもとになっており、コーヒーポリフェノールとも呼ばれています。ポリフェノールの効果としてよく知られているのは抗酸化作用ですが、クロロゲン酸類には脂肪の蓄積を抑える働きや血圧を下げる働きもあり、健康増進のために注目されている成分です。

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クロロゲン酸類が持つダイエット作用

クロロゲン酸類はどうしてダイエットにいいの?

ふとし君

脂肪を燃やしてエネルギーに変えるんだヨ!

クロロゲン酸類

体についた脂肪は、運動時や空腹時などエネルギーが不足しているときに脂肪酸に分解されます。この脂肪酸を肝臓や筋肉でエネルギーに変えて消費することで、体脂肪を減らすことができます。
クロロゲン酸類には、肝臓における脂質代謝(脂肪酸をエネルギーとして消費すること)を促進する働きがあることがわかっています。また、クロロゲン酸類を含む飲料を継続して摂ることにより、内臓脂肪や体重、ウエスト周囲長が減少することが報告されています。

クロロゲン酸類はどのような人におすすめ?

クロロゲン酸類はどんな人におすすめ?

ふとし君

ぽっちゃりしてて、コーヒー好きの人にオススメだヨ!

クロロゲン酸類

太り気味の方や内臓脂肪が気になる方で、特にコーヒーが好きな方におすすめです。クロロゲン酸類はイモ類やりんごなどにも含まれていますが、ダイエットに効果的な量(1日あたり267mg以上の継続摂取で内臓脂肪の減少効果が認められています)を摂取するには、やはりコーヒーから摂るのが効率的です。
しかし、コーヒーの苦みが苦手な方が砂糖やガムシロップなどを加えて飲んだりしては元も子もありません。ですので、ブラックコーヒーの苦みや香りが好きな方が継続して摂取しやすいのではないでしょうか。

クロロゲン酸類のダイエット効果

クロロゲン酸類のダイエット効果ってどのくらいあるの?

ふとし君

おなか周りの脂肪がちょっと落ちて、体重も減ったんだヨ!

クロロゲン酸類

少し太り気味の日本人(平均BMIは27.7)がクロロゲン酸類を含む飲料を12週間継続して摂取したところ、腹部の内臓脂肪面積が4.4cm2、体重が1.5kg、ウエスト周囲長が1.8cm減少したという研究があります(長尾知紀:薬理と治療,37(4),333-344,2009)。
ちなみに、内臓脂肪面積が100cm2以上だとメタボリックシンドロームと診断される可能性があり、これは腹囲(ウエスト周囲長)だと男性で85㎝、女性で90㎝に相当します。

クロロゲン酸類の摂り方

クロロゲン酸類はどのように摂ればいいの?

ふとし君

いつでもいいけど…運動後やおなかすいてるときがいいと思うヨ!

クロロゲン酸類

特に推奨されている摂取タイミングはありませんが、体脂肪が分解されやすいのは運動後や空腹時です。このタイミングでクロロゲン酸類を含む飲料を摂取すれば、分解された脂肪をエネルギーに変えやすくなるため、ダイエットには効率的かと思います。運動後にコーヒーはなかなか飲みづらいのであれば、朝起きてからや仕事の合間など、空腹時に摂るようにすると良いのではないでしょうか。

クロロゲン酸類の使用上の注意点

クロロゲン酸類を摂るときの注意点はある?

ふとし君

摂りすぎはダメだヨ!適量にしてネ!

クロロゲン酸類

特定保健用食品に認定されているコーヒーにおいて、1日摂取目安量の3倍量(クロロゲン酸類:810mg)を継続摂取した場合でも、過剰摂取による問題はおきていません。しかし、多量に摂取したからといって効果が高まるわけではありませんし、コーヒーにはカフェインも多く含まれており、摂りすぎると頭痛や下痢などが起こることがあるため、パッケージに記載されている量より多く摂ることはやめましょう。一度にたくさん摂るよりも、継続的に摂取することが大切です。