毎年1月2日から3日にかけて行われる箱根駅伝。
一体どれほどのカロリーを消費するのか気になりませんか?

この記事では、箱根駅伝で消費するカロリーを紹介します。

この記事でわかること
・一区間を走った際の体重ごとの消費カロリー
・ランニングは「ダイエット効果」「睡眠の質向上」「腸内環境が整う」「肩こりや腰痛の改善・予防」「デトックス効果」「ストレス発散」などの効果が得られる

計算方法

箱根駅伝は217.1kmを10区間に分けて走ります。単純に10分割されているわけではなく、21.3km・23.1km・21.4kmとバラバラです。

そこで今回は全体の走行距離を10で割った21.7kmとします。

また、過去の記録では1区21.3kmをだいたい1時間3分前後で走ってます。

ランニング10.8km/hで11.0メッツですので、21.3km/hの場合は21.7メッツになると仮定します。

これらをもとに消費カロリーを算出する計算式に当てはめていきます。

運動による消費カロリーは、「METs×時間×体重(kg)×1.05」の式で計算できます。

例えば、体重50kgの人であれば「21.7×1×50×1.05」で1,138kcalとなります。

体重ごとの消費カロリー

体重によって消費カロリーは変わりますので、40〜100kgの体重ならば何kcal消費するのか上記の情報を元に、一区間を走ったときの消費カロリーを計算します。

尚、すべて四捨五入で計算します。

体重消費カロリー
40kg908kcal
45kg1,027kcal
50kg1,138kcal
55kg1,262kcal
60kg1,361kcal
65kg1,412kcal
70kg1,462kcal
75kg1,513kcal
80kg1,564kcal
85kg1,614kcal
90kg1,665kcal
95kg1,715kcal
100kg1,766kcal

すさまじいカロリー消費量ですね。

逆に言えば、箱根駅伝の走者はこれほどのカロリーを蓄えておかなければエネルギー切れでタイムが落ちたり、身体に異常が発生することもあるのです。

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駅伝走者の食事

長距離ランナーに必要なエネルギーとして特に重要なのは、炭水化物です。

特に「グリコーゲン」を蓄えることがエネルギー不足を防ぐうえで重要視されています。

グリコーゲンは筋肉に蓄えられる糖の一種で、筋肉の収縮など運動時に必要な機能のエネルギー源となります。

そのため、長距離ランナーは運動をしていない人よりも炭水化物を多く摂る傾向にあります。これは長距離ランナーだけでなく、持久力を必要とする競技をしているアスリート全般に言えることです。

長距離ランナーは、箱根駅伝などの大会前にはあえて激しい練習を控えておくことで体内にグリコーゲンを蓄積させる方法があります。

身体を休めつつ、多めのカロリーを摂取して栄養を貯蔵して大会中のエネルギー不足を防いでいるのです。

他にも、走行中に足が痙攣してしまうケースもあります。

激しい運動によって筋肉中のカルシウムが減少すると、筋収縮の制御が低下し足が痙攣してしまうと言われています。

これを防ぐためにも「カルシウム」のほかに「水分」「ミネラル」も不足しないように食事などで補う必要がありますね。

炭水化物を多く含む食品

食品カロリー炭水化物含有量
ご飯1杯160g250kcal59.36g
玄米1杯160g244kcal56.96g
食パン6枚切り1枚60g149kcal27.84g
パスタ 茹であがり1人前250g375kcal80.5g
中華麺 茹であがり1玉230g306kcal67.16g
うどん 茹であがり1玉230g219kcal49.68g
そば 茹であがり1束260g294kcal57.46g
さつまいも1本200g230kcal58.06g
じゃがいも1個135g80kcal23.36g
参照:カロリーSlism

カルシウムを多く含む食品

食品カロリーカルシウム含有量
牛乳200ml126kcal226.6mg
チェダーチーズ20g78kcal148mg
ヨーグルト120g68kcal144mg
干しエビ7g15kcal497mg
ししゃも30g46kcal99mg
焼き豆腐300g246kcal450mg
小松菜170g23kcal 289mg
モロヘイヤ100g36kcal260mg
納豆50g92kcal45.5mg
参照:カロリーSlism

炭水化物だけの食事ではなく、ミネラル不足を防ぐための野菜や筋肉を落とさないためのフルーツやタンパク質も大切です。

長距離走の健康効果

長距離走を行うことで得られる健康効果を紹介します。

ダイエット効果

長距離走(ランニング)は有酸素運動に分類される運動で、脂肪を燃焼します。

継続的に行うことで代謝量の向上、筋肉量の増加、脂肪の燃焼、体型の変化などのダイエット効果が期待できます。

睡眠の質向上

長距離走を行うと脳内からセロトニンという精神の安定や自律神経を整える物質が分泌されます。

これにより眠りを誘うホルモンの生成がスムーズになって睡眠の質が向上すると言われています。

腸内環境が整う

長距離走により全身の血流が良くなることで新陳代謝をよくして腸周りの筋肉を刺激し、便秘の改善に役立つ可能性があります。

肩こりや腰痛の改善・予防

正しいフォームで行えば、肩や腰回りを動かして血流を良くして筋肉の硬直を防いだり、改善してくれます。血行不良が原因の場合の肩こりや腰痛であれば改善が見込めたり、予防につながります。

デトックス効果

運動をしないと血中に老廃物が溜まりやすい状態になりますが、長距離走をして汗をかくことで老廃物を排出してくれます。

肌荒れが気になる方には特にうれしい効果です。

ストレス発散

長距離走をすると脳内からセロトニンが出るとお伝えしましたが、これは睡眠の質を上げるだけではなくストレス発散にもなります。

気分転換やリフレッシュしたいときに有効です。

まとめ

いかがだったでしょうか。

一区間を箱根駅伝の走者と同じスピードで走ると1,000kcalを超えるほどのカロリーを消費します。

ランニングで消費カロリーをより増やしたいという場合は走る時間を増やすだけでなく、スピードを上げることも効果があります。

ただし、スピードを上げるほど身体への負荷が増えるということですのでいきなり増やすのではなく、徐々に増やすように調整してください。

続けるという意味でもちょっと疲れて気持ちいいと思えるレベルを目指しましょう。

また、ランニング自体には健康効果も多いです。

  • ダイエット効果
  • 睡眠の質向上
  • 腸内環境が整う
  • 肩こりや腰痛の改善・予防
  • デトックス効果
  • ストレス発散

などダイエット以外にもメリットは多いのです。

特にお正月太りなどが気になる方は、無理のないペースから始めてみてはいかがでしょうか。