中性脂肪の増加は、現代人の多くが抱えている健康の悩みです。
そんな中性脂肪の減少に実は、お酢が効果的だとご存知でしょうか?
その効果は、医学的にも認められている注目の食品です。
今回は中性脂肪の減少に効果があるお酢について紹介していきます。
お酢を上手に取り入れてスッキリとした理想の体を目指しましょう。
中性脂肪について確認しよう
中性脂肪は本来、体内で作られるエネルギー源として身体に必要な栄養素です。
しかし、暴飲暴食といった食生活の乱れなどで一定の蓄積量を超えて過剰になると肥満やメタボリックシンドロームの原因になるほか、高い中性脂肪レベルは動脈硬化や心血管疾患、糖尿病などの疾患へのリスクが高くなります。
中性脂肪を正常に保つためには、バランスの取れた食事・適度な運動・十分な睡眠を意識し、お酒の飲み過ぎや喫煙習慣を改善することも重要です。
また、健康診断などで中性脂肪の値を定期的に確認することも大切です。
自分は大丈夫だと思っている人も、実は簡単に増えやすい中性脂肪には要注意!
こちらの記事も合わせて読んで、中性脂肪の要因タイプを知って対策・改善しましょう。
【タイプ診断】あなたの中性脂肪が高いのは食生活が原因?タイプ別に対策法をご紹介
お酢で中性脂肪を減らそう
中性脂肪を減らすには、さまざまな方法がありますが今回はお酢の効果に注目して紹介していきます。
お酢には、毎日大さじ1〜2杯(15〜30ml)程を摂取することでお酢に含まれるアミノ酸が脂肪燃焼を助け、中性脂肪を減少させる働きがあります。
お酢は特に内臓脂肪の減少に大きな効果があり、継続的にお酢を摂取すると中性脂肪をはじめ腹部内蔵脂肪、肥満度指数・BMI(ボディマス指数)の数値の大幅な減少につながることが研究でも明らかになっています。
また、お酢は発酵食品でもあり腸内環境の改善、老廃物を排出、むくみの解消や疲れの緩和など、健康へのメリットが豊富な食品です。
身近でありながら万能な健康食品のお酢を上手に取り入れて、スッキリとした体を目指しましょう。
中性脂肪の減少に効果が期待できるお酢8選
ここでは、中性脂肪の減少に効果が期待できるお酢の種類を紹介していきます。
特徴を知り、自身が取り入れやすいものを見つけましょう。
①穀物酢
穀物酢は、日本では最もポピュラーなお酢です。
小麦、コーン、米などの穀物をブレンドしたお酢で、さまざまな料理にも万能に使用できるため、お酢の初心者でも使いやすく取り入れやすく、はじめの一本におすすめです。
酸味とクセが少なく、お酢が苦手な人でも料理の味付けに、さりげなく取り入れるなど工夫がしやすいです。
ただし、穀物酢には小麦が使われているため、小麦アレルギーなどがある場合には、使用には注意が必要です。
②米酢
米酢は、主原料のお米の旨味を感じるお酢です。
酢の物、漬物、ドレッシングといった加熱をしない料理に適しているため手軽に使用しやすく、まろやかな酸味が特徴でツンとしないため強い酸味が苦手な人におすすめです。
米酢には純米酢といったお米のみで醸造したものもあり、よりスッキリしつつお米のコクと旨味を強く感じられるので、米酢と比較して好みを見つけるのも良いでしょう。
③黒酢
酢の中でもよく知られている黒酢は、お米や麦を主原料にした酢を、より熟成させて醸造したもので熟成によって、色が琥珀色になります。
黒酢は体内で作ることが難しい必須アミノ酸が含まれているほか、ビタミン・ミネラル・食物繊維といった栄養が豊富さが魅力です。
クセが少し強いので、上手に料理に取り入れるなど工夫が必要です。
④玄米酢・玄米黒酢
玄米酢は、主原料に玄米を使用したお酢です。また、玄米酢をより熟成させた黒酢を玄米黒酢といいます。
どちらもビタミンとミネラルが豊富な玄米から造られるため、栄養価の高さが特徴です。
特に玄米黒酢はクセを抑えたお酢なので、水・炭酸・お湯で割るなどドリンクに向いており手軽に取り入れることができるので手軽で継続しやすいお酢です。
⑤リンゴ酢
リンゴ酢は、リンゴ果汁を主原料に醸造したお酢です。リンゴ酢にも、リンゴの果汁や果肉のみで醸造した純リンゴ酢があります。
フルーティーでクセが少ないリンゴ酢は、リンゴに含まれている栄養素を摂取することができるので、お酢の初心者にも取り入れやすいでしょう。
そのまま炭酸やはちみつで割ったドリンク、ドレッシングとしても簡単に取り入れることができます。
⑥ワインビネガー酢
ワインビネガー酢は、ワインを原材料に醸造したお酢でワインと同じく赤と白の種類があるのも特徴です。
赤は脂っぽい料理に合い、白はさっぱりとした料理に合います。
ポリフェノールが含まれているので、アンチエイジングなどの美容にも効果があるお酢です。
苦味や酸味が強いので、お酢に慣れてきたら取り入れてみるとよいでしょう。
⑦バルサミコ酢
バルサミコ酢は、ぶどうの果汁を原料に醸造したお酢です。
苦味は少なくコクが強く、加熱をすると酸味より甘みが際立ちます。
ぶどうに多く含まれるポリフェノールに加え、ビタミンやミネラルも豊富です。
バルサミコ酢は、肉料理や魚料理などのソースとして使うことがおすすめです。
⑧果実発酵酢
果実発酵酢は、果汁100%から作った果実ワインを原料に発酵・醸造したお酢です。
果実の甘みが効いたお酢なので、お酢初心者にもおすすめです。
水割り・ソーダ割り・お湯割りなどで割ったドリンクや、ヨーグルトの味付けのソースにするなどヘルシーなおやつとして簡単に取り入れることができます。
また、果物にはポリフェノール・抗酸化物質が含まれているため、美肌効果にも期待ができます。
気をつけたいお酢・お酢を使用したもの3種
ここまで身近で手に入りやすく中性脂肪の減少のために活用できるお酢をご紹介しました。
お酢は新しい種類も出てきたり、多くの食品メーカーが開発・アレンジをしてさまざまなお酢を販売しています。
そのため紹介したお酢以外にも、さまざまなお酢があるので多くの中から自分に合ったものを選ぶ際は、しっかり特徴を知って購入するようにしましょう。
特に近年では、防腐剤といった食品添加物や砂糖などを入れて加工したものも多くあり健康に逆効果をもたらすこともあるので注意が大切です。
ここでは、摂取するのに気をつけたいお酢・お酢を使用したものを紹介します。
①果糖ぶどう糖液糖が多いもの
お酢の中には、果糖ぶどう糖液糖という人工甘味料が多く含まれているものがあります。
果糖ぶどう糖液糖は、清涼飲料水にも使用されており、砂糖よりも早く体内へ吸収するので血糖値の上昇を促し、糖尿病のリスクを高めます。
また、中性脂肪として蓄えられるため中性脂肪の増加につながってしまうため要注意です。
果糖ぶどう糖液糖の多いものの見分け方は、お酢のラベルに記載された成分表を読んでみてください。
成分表は原材料の含まれている量が多い順に書かれているので、一番最初に果糖ぶどう糖液糖が記載されていたら購入を控えたほうがよいでしょう。
特に、お酢に食品添加物を使って造られた調味酢や加工酢は、果糖ぶどう糖液糖が多く含まれていることが多いです。
②合成酢
合成酢は、合成して作った酢酸を水で薄め人工甘味料・調味料で味を調整してできたお酢です。
醸造・発酵をして造る醸造酢と違い、時間をかけず大量に製造できるため価格も安く販売されています。
身近で安く手に入りやすい合成酢ですが、醸造・発酵をしていないため、中性脂肪の減少効果をはじめ醸造酢が持つ健康効果は無いといってよいでしょう。
一方で、食品添加物を大量に使用しているため使用を続けると健康に悪影響を与えるきっかけになります。
合成酢は「お酢みたいなもの」と考えたほうがよいでしょう。
③お酢を使った既製商品
お酢の健康効果が注目され、お酢を使った商品が増えてきています。
お酢を使った特定保健用食品などもあり、簡単にお酢を取り入れることもできます。
しかし、商品の中には果糖ぶどう糖液糖・食品添加物を使ったもの、合成酢を使用したお酢の効果が期待できないものもあります。
購入する際には、しっかりと商品の情報を確認するようにしましょう。
健康に良いと思ってはじめたお酢が実は逆効果だったということがないように、お酢を取り入れる際には、よく調べて選びましょう。
お酢を取り入れる方法3選
お酢を「どう摂取したらいいの?」という方も多いかもしれません。
ですが、お酢は意外と簡単に取り入れることができます。
おすすめの取り入れ方を紹介します。
①毎日大さじ1〜2杯(15〜30ml)をそのまま使う
一番簡単にお酢を取り入れる方法です。
そのまま使うことができるお酢は、調味料・ドレッシングとして料理にかけることで、すぐに摂取できます。
お酢は酸が強いため胃腸に負担があるため一度に摂取せず、少量に分けて取り入れましょう。
また、マイルドなお酢は空腹時を避けてゆっくり少量ずつに分けてそのまま飲んでもよいでしょう。酸味に慣れるまで、毎日行うことが厳しい場合は週に3日などルールを決めてはじめてみましょう。
特に食後に摂取することで、サッパリ感・スッキリ感が得られ食べ過ぎの防止にもなります。
おすすめの酢:自分が使いやすいと感じた酢
②お酢ドリンク
お酢を使ったドリンクは、おいしく簡単に作れるためおすすめです。
水割りやソーダ割りといったものから、のむヨーグルトで割ることで腹持ちもよい、おやつにもなります。
また、お湯で割ってもおいしいため、冷え性の方でも取り入れることができます。
注意点としては、お酢には加工されて、砂糖が入っているものがあるので摂取のしすぎに気をつけましょう。
おすすめの酢:果実発酵酢・玄米黒酢・黒酢
③お酢を使った料理
お酢を使った料理は比較的日持ちが良いので、常備菜として置いておくと日頃から取りやすく便利です。
漬物やマリネなどはヘルシーでお酢をそのまま使うだけなので簡単に調理ができます。
また、保存性が高いのでお弁当のおかずなどにも便利です。
お酢の種類を変えることで味わいも変わるので、楽しくお酢を取り入れることができます。
おすすめの酢:米酢・玄米酢・黒酢・果実酢
中性脂肪以外にも期待できる効果6選
お酢の取り入れ方を紹介しました。
お酢を取り続けていくと中性脂肪の減少はもちろん、健康への効果が期待できるので以下のような効果も感じることができます。
①疲労回復
お酢は、酢酸・クエン酸・アミノ酸といった酸が豊富です。
その酸が疲れの原因となる乳酸を分解することで、疲労回復につながります。
②腸内環境の改善
お酢には抗菌作用があり、腸内の悪玉菌を減らす効果があります。
また、発酵食品のお酢には、善玉菌を増やす効果もあり整腸の働きをしてくれます。
③美肌効果
お酢には、肌荒れの原因となる過酸化脂肪の増加を抑える効果があります。
ビタミンCを破壊する酵素の働きも抑え、シミやそばかすの予防、美白といった肌を健康に保つ効果があります。
④カルシウムの吸収を助ける
お酢に含まれる酢酸には、カルシウムの吸収を助ける効果があります。
カルシウムを意識している方は一緒にお酢を取り入れてみると、さらに効果を実感することができます。
⑤ダイエット効果
中性脂肪だけでなく、お酢には脂肪燃焼の効果があるのでダイエットに向いた食品です。
また、お酢は代謝を上げる効果があるので普段から取り入れることで代謝の良い痩せやすい体を目指すことができます。
⑥高血圧を抑える
医学的な研究の結果、お酢を毎日大さじ2杯(30ml)摂取した人の血圧が下がったことが証明されています。
また、お酢を塩の代わりに使用することで減塩にも繋がるので高血圧の改善になります。
お酢は漢方薬としても使われてきた歴史もあり、紹介したように健康に良い効果がある万能な食品なので、積極的に食生活に取り入れてみましょう。
まとめ
お酢が中性脂肪の減少に効果があることを紹介しました。
効果を実感するには、長期的に継続することが必要です。
また、体質や体調に合わせてお酢を取り入れて、お酢を取り入れるうえで健康に心配なことがあれば医療機関に相談して取り組みましょう。
ぜひ、今回の記事を参考にして自分に合ったお酢の種類や取り方を見つけて、スッキリボディを手に入れてみてください。
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