リコピンとは
リコピンって、そもそも何?
トマトに多く含まれている赤い色素だよ
リコピンというと、トマトに含まれる成分としてご存じの方も多いのではないでしょうか。リコピンは、カロテノイド(野菜や果物などに含まれる天然色素)の一種で、赤色の色素のことです。トマトが赤いのはリコピンによるものであり、トマトのほかにもスイカや柿、ピンクグレープフルーツなどにもリコピンは含まれています。
リコピンの作用
リコピンにはどんな働きがあるの?
強い抗酸化作用があるんだよ
リコピンには、老化や生活習慣病の原因になるといわれている活性酸素を除去してくれる働き(=抗酸化作用)があります。リコピンの抗酸化作用はカロテノイドの中でも特に強く、様々な病気の予防や美容のために活用されています。また、LDL(悪玉)コレステロールを低下させ、HDL(善玉)コレステロールを増やすことで、コレステロール値を改善する働きがあることもわかっています。
リコピンのダイエット効果
リコピンはダイエットにもいいの?
抗酸化作用でダイエットの手助けもするよ
リコピンの強い抗酸化作用は、ダイエットにも良い影響があるといわれています。私たちは年齢を重ねるにつれて体内に活性酸素が増えていきます。この活性酸素は、糖質や脂質をエネルギーに変換する「ミトコンドリア」という細胞内の器官の働きを低下させてしまうため、活性酸素の増加は肥満の一つの原因ともいわれています。そのため、リコピンによる活性酸素の除去は 肥満の予防・改善にもつながると考えられます。
リコピンはどのような人におすすめ?
リコピンはどんな人にいいの?
コレステロール値が気になる人におすすめだよ
コレステロール値が気になる方や、生活習慣病のリスクを下げたい方におすすめです。普段の食事からリコピンを摂取するにはやはりトマトが一番効率的ですので、トマトジュースやトマト味の料理が好きな方は特に継続しやすいのではないでしょうか。
リコピンの摂り方
リコピンはどのように摂ればいいの?
加熱したり油と一緒に摂ると吸収されやすいよ
リコピンは加熱したり、ミキサーにかけてつぶしたりした方が体内での吸収率が高くなります。なぜかというと、生食では野菜や果物などの植物に存在する「細胞壁」が体内へのリコピンの吸収をブロックしてしまうのですが、熱を加えたりつぶしたりすることで細胞壁が壊れるため、リコピンの吸収率が高まるのです。そのため、トマトジュースやケチャップなどの加工品を利用するのもおすすめです。また、リコピンは油に溶けやすい性質があるので、油と一緒に摂ることでも吸収率が良くなります。
リコピンの使用上の注意点
リコピンを摂るときに注意すべきことはある?
一度にたくさん摂り過ぎないようにしてね
食品やサプリメントとして摂取する場合のリコピンによる健康被害は報告されていませんが、リコピンの効果を高めようとして過剰に摂るようなことはやめましょう。適切な量を継続的に摂取することが大切です。