睡眠の質を改善してストレスを解消しよう！GABA（成分図鑑⑭）

GABAとは

GABAとはγ-アミノ酪酸（Gamma Amino Butyric Acid）の略であり、体内にもともと存在しているアミノ酸の一種です。アミノ酸というと「タンパク質を作る材料」という機能が広く知られていますが、その他にも体内で様々な働きを担っており、GABAは主に脳内で「興奮を抑えるための情報を伝える物質」として働いています。GABAは体内でも合成されますが、それだけではなく、普段の食事からも摂取している成分で、漬物や味噌などの発酵食品や野菜類、発芽玄米などに多く含まれています。

GABAの作用

GABAは交感神経（活動しているときに働く神経）の働きを抑えて興奮した気持ちを落ち着かせる作用があることがわかっています。ストレスを和らげてリラックスした状態にさせることで、睡眠の質（寝つきや眠りの深さ）を改善する効果もあります。また、交感神経が興奮するとノルアドレナリンというホルモンが分泌されて血管が収縮し、血圧が上昇しますが、GABAはノルアドレナリンの分泌を抑制することで血圧の上昇を抑える働きもあります。これらの作用から、GABAは機能性表示食品としても数多くの商品に配合されています。

GABAのダイエット効果

GABAはストレス軽減などが広く知られている作用ですが、実はダイエットにも効果的な成分です。なぜかというと、ダイエットに重要な「成長ホルモン」の分泌に関係しているからです。成長ホルモンは体内の代謝を促すホルモンであり、脂肪の分解を促進する働きがあります。GABAを摂取するとこの成長ホルモンの分泌が増加することがわかっています。また、成長ホルモンは寝ている間に分泌されるため、眠りの質がよくないと分泌が減ってしまうといわれています。GABAは睡眠の質の改善にも効果があるため、これら２つの作用から、成長ホルモンの分泌増加によってダイエット効果が期待できると考えられます。

GABAはどのような人におすすめ？

血圧が高めの方や日常的にストレスを感じている方、睡眠の質を改善したい方などにおすすめです。特にダイエットに関しては睡眠も重要であるため、寝つきが悪くてなかなか眠れない方や睡眠が浅い方におすすめです。

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GABAの摂り方

特に推奨されている摂取タイミングはありません。一日の中でいつ摂るかよりも継続して摂ることの方が大切なので、朝食後や就寝前など、自分で続けやすいタイミングで摂るのが良いのではないでしょうか。

GABAの使用上の注意点

健康な人が食品やサプリメントとしてGABAを摂取したときの健康被害は報告されておらず、これといった注意点はありません。適切な量を継続的に摂取することが大切ですので、商品パッケージに記載のある一日の目安量を守って摂ってください。