「肌がベタベタしてテカってしまう」「ニキビができやすい」そんな肌の悩みを抱えていませんか?このような肌トラブルを抱える人は、もしかすると脂性肌かもしれません。

脂性肌とはいわゆるオイリー肌のこと。テカリやニキビなどの肌トラブルが起こりやすい脂性肌ですが、食べ物や生活習慣、スキンケアなどに気をつけることで、肌質改善へと導けるんです!

そこで今回は、脂性肌の原因や改善策、脂性肌におすすめの食事方法やスキンケアを徹底解説します。参考にしてみてくださいね!

あなたは脂性肌?セルフ肌診断

さて、まずはあなたの肌が脂性肌に当てはまるかどうか、チェックしていきましょう!5つのチェックリストにどれだけ当てはまるか、確認してみてくださいね。

当てはまったら脂性肌?5つのチェックリスト

  1. Tゾーンと頬を触ると油がつく
  2. 毛穴の開きや黒ずみが目立つ
  3. 夕方にファンデーションが崩れている
  4. 潤いや弾力はあるが、肌のキメは荒い
  5. ニキビや吹き出物ができやすい

あなたはいくつ該当していましたか?

そもそも脂性肌とは、皮脂の分泌量が多い状態の肌を指します。特にTゾーンと呼ばれる、おでこと鼻筋はオイリーになりがちなパーツですが、脂性肌の場合は頬や口周りなど乾燥しやすいパーツであってもオイリーなのが特徴です。

チェックリストにもあるように、肌のテカり・ニキビ・毛穴が詰まりやすい原因は、皮脂が過剰に分泌しているからなんです!また、過剰な皮脂が浮き出てしまうことで、化粧が崩れやすくなることも…。

脂性肌になる主な原因って?起こりやすい肌トラブル

では、どういった原因で脂性肌になってしまうのでしょうか?これには、生まれつきの体質や、男性ホルモンの働きによって皮脂分泌が過剰になっていることが考えられます。

しかし、その原因をより大きくさせているのが生活習慣です。特に、スキンケアを頑張っているのになかなか脂性肌が改善されないという人は、生活習慣が大きな要因かもしれません。近年では、生活環境の変化やストレス、運動不足などで肌荒れを感じる女性が増えてきています。

例えば睡眠不足やストレスは過剰に皮脂を分泌させたり、肌の新陳代謝を悪くすることで水分と油分のバランスを崩してしまったりする原因となります。また、運動不足は血行を悪くし、老廃物を排出させる力を低下させてしまうため、肌に古い角質が残り皮脂と混ざって毛穴を詰まらせます。

さらに、食事内容もまた脂性肌を悪化させる元に!インスタントフードや揚げ物、スナック菓子や甘い物などは皮脂分泌量を増やしてしまいます。

そして脂性肌は、さまざまな肌トラブルを招きます。大人ニキビや吹き出物、鼻の頭のテカりや毛穴の目立ち、そして化粧崩れなど…。

このような肌トラブルを防ぐためには生活習慣を整えていくことが不可欠です!

日常生活でできる脂性肌の改善策3つ

ここからは、脂性肌を改善するために、生活習慣を整える方法を紹介します!まずは、日常生活で取り入れられる改善策を3つ見ていきましょう。

1.睡眠の質を上げる

脂性肌の改善策1つ目は「睡眠の質を上げること」です。睡眠中には、成長ホルモンとメラトニンが分泌され、美肌効果が期待できるといいます。

特に成長ホルモンは、肌のターンオーバーを促す役割があるとされています。眠り始めから90分の間に分泌されるため、この時間にぐっすり眠れているかが重要です!

美容のためにも睡眠時間は毎日6〜7時間、確保するようにしましょう。

寝る前の30分は携帯を見ないようにする、温かいお茶を飲む、日中に適度な運動をするなどがおすすめです。

2.適度な運動

改善策2つ目は「適度な運動をすること」です。運動で血行が良くなると肌の新陳代謝が上がり、老廃物の排出も促進します。

毎日軽めの運動を心掛け、20分程度ウォーキングをしたり、通勤時にひと駅分多く歩いたりして運動を習慣化していくとよいでしょう。

3.食生活の見直し

そして、3つ目の改善策は「食生活を見直すこと」です。忙しい日々の中で、食事はコンビニ弁当やインスタント食品、ファストフードなどに頼りがちになっていませんか?

仕事のストレスで暴飲暴食に走ったり、スナック菓子や甘いお菓子などの食べ過ぎたりすると、毛穴の皮脂分泌を増やす原因になります。

このような食生活に心当たりのある人は、一度食事内容を見直してみるのがおすすめです!

お菓子の量を調節する、2日に1回にするなど少しずつ工夫してみましょう。

脂性肌改善におすすめの秋冬食材と食事法!旬の食材を美味しく食べよう

美肌を保つためには質の良い睡眠をとり、適度な運動や食生活を見直すなど、生活習慣を整えることが大切です。

中でも、食事は大切な栄養素を吸収するための時間でもあり、肌に深く関わっています。

先ほどもお伝えしたように、脂性肌やテカリの原因となる食事はファストフードや揚げ物などがありますが、加えて野菜が少ないことも挙げられます。

野菜の摂取量が少ないと皮脂分泌を抑制する働きを持つビタミン類が不足し、皮脂の過剰分泌が起こってしまうからです。

では、具体的にどのような食事が脂性肌の改善によいのでしょうか。ここでは、毛穴の皮脂を抑える食事法とおすすめ秋冬食材を3つ紹介します!

1.和食中心の食事

玄米や魚、野菜の煮びたしにみそ汁といった和食中心の食事なら脂質や糖質を摂り過ぎる心配がありません。中でも皮脂分泌を抑える働きを持つ、ビタミンB2・B6が含まれる魚がよいでしょう。

おすすめ秋冬食材

  • カツオ

鮭やカツオはどちらもビタミンB6が豊富で、さらに新陳代謝を促すビタミンB12も含まれています。

鮭はホイル焼きにして、抗酸化作用を持つレモンをかけて食べると美味しいですよ!カツオは、お刺身で食べれば調理の手間も掛からず楽ちんです。

2.野菜をしっかり摂る食事

和食中心に魚などでタンパク質を摂りながら、野菜をしっかり食べることが大切!

緑黄色野菜にはビタミンAやビタミンC、ビタミンEが多く含まれています。これらの栄養素は肌の新陳代謝を高めたり活性酸素を抑えたりする抗酸化作用を持つため、美肌作りに欠かせません。

おすすめ秋冬食材

  • ほうれん草
  • 白菜
  • 春菊

涼しくなってくる季節には体を温める鍋料理がぴったりです。葉物野菜はお鍋の具材にすればかさも減り、量もたくさん食べられますよ!

3.きのこ類をたっぷり使った食事

実は秋の味覚であるきのこ類には、肌荒れを防ぐビタミンB群が豊富に含まれているんです!

おすすめ秋冬食材

  • まいたけ

特にまいたけには皮脂の分泌を抑えるビタミンB2が多く、きのこの中でも最も多いといわれています。肌のターンオーバーを促すビタミンDも含まれているので、積極的に摂りましょう!

さらに、きのこ類は食物繊維が豊富で腸内環境を整える働きがあるため、便秘を防いで美肌効果を高めてくれますよ

さまざまな種類のきのこをたっぷり使った炊き込みご飯や、スープに入れて食べるのがおすすめです。

脂性肌の改善!おすすめのスキンケア方法

脂性肌の改善には、肌に良い食事に加えて、正しいスキンケアを行うことも大切!ポイントは「皮脂を取り過ぎない洗顔」「保湿をしっかりする」の2つです。

皮脂を取り過ぎない洗顔とは、つまり洗浄力の強い洗顔料を使ったり、洗い過ぎたりしないこと。

洗浄力の強い洗顔を使って一日に何度も洗顔をしてしまうと、皮脂の取り過ぎになり肌が乾燥してしまいます。それによって、肌の乾燥を補おうとして皮脂が過剰に分泌されてしまうんです!

そのため、洗顔料は「オイリー肌用」などにとらわれず、顔がつっぱらない肌への負担が少ないものを選びましょう。クレンジングならジェルタイプ・ミルクタイプがおすすめです。

洗顔の回数は朝晩の2回。お湯の温度が高過ぎると必要な皮脂まで落としてしまうので、34°C〜37℃程度のぬるま湯で行いましょう。

そして何より重要なのが保湿をしっかりすることです!肌のベタつき・テカリが気になる脂性肌の人は、保湿を軽く済ませてしまいがちではないでしょうか。

しかし、保湿をしないと乾燥を補おうとして皮脂分泌が過剰になってしまいます。そのため、洗顔後はきちんと化粧水で肌を整え、保湿をしっかり行っていきましょう!

脂性肌におすすめの化粧水は、皮脂コントロール成分や抗炎症成分が入っているものです。皮脂分泌を抑える成分は「ライスパワーNo.6」、抗炎症成分では「グリチルリチン酸ジカリウム」「アラントイン」などが薬用化粧品に配合される有効成分です。

これらの成分を意識しながら、自分の肌になじむと感じるものを選ぶようにしましょう。

生活習慣と正しいスキンケアで脂性肌を改善!オイリー肌を卒業

肌がテカったりベタついたりする原因は、皮脂の過剰分泌だということがわかりましたね!皮脂の過剰分泌を抑えるには、睡眠や運動、食生活が深く関わっています。

質の良い睡眠や適度な運動を心掛け、今回紹介した和食中心の秋冬食材を使った食事法をぜひ取り入れてみてくださいね!

脂性肌の治し方は、毎日の生活習慣とスキンケアに隠れています。今日から脂性肌の改善策を実践してオイリー肌とさよならしましょう!

肌荒れが気になる方はセルフチェックしてみましょう!

監修

さいとう
さいとう
大学院修士課程修了後、化粧品会社で主に化粧品の薬事、品質保証、エビデンス取得の仕事をしてきました。 現在はその経験を活かしながら、食品、化粧品介入による肌改善評価試験に携わっています。